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温泉の未来


松田忠徳、阿岸祐幸、大河内正一、甘露寺泰雄 

四六判/160頁/本体1,500円+税
ISBN4-938546-35-3 C0095

本当は何が問題なのか。このままで温泉に未来はあるのか。温泉文化、温泉医学、温泉化学、温泉分析の最前線で活躍する4人の専門家が、それぞれの立場、視点から温泉の問題点を語り合い、検証する。

[本書の目次と内容]


■本書の帯文
温泉を救うのは誰か?
入浴剤、水道水…一連の「温泉偽装」は単なる詐欺事件に過ぎない。いま見逃してはならない根本的な問題とは何か。その認識を持たずして、温泉の未来は語れない。

■本書のもくじ
序章
温泉の本質的な特徴を変えてしまう塩素消毒

本論・温泉に未来はあるのか?
【座談会】松田忠徳/阿岸佑幸/大河内正一/甘露寺泰雄

1・温泉の現状を語る
それぞれが抱く温泉の原風景/医学的、科学的に効果効能が認められた泉質とは/
歴史の浅い本格的な現代温泉医学/泉質が否定されている日本の温泉医学/
適応症の意味とは何か/温泉は“効く”のか/単純温泉に可能性はあるのか/
温泉の効果は入浴・飲泉だけではない/人材、組織ともに活力に欠ける日本の温泉研究/
温泉の姿を明瞭にする画期的な酸化還元電位(ORP)測定/「加水」に対する考え方/
法的に容認されている「水増し温泉」/問われる湯量に見合った施設規模のあり方/

2・塩素消毒とレジオネラ問題を考える
塩素系薬剤投入の是非/波紋を呼んだ道後温泉「泉質に変化なし」見解の真相/
塩素は決して安全であるとは言い切れない/実は温泉に向いていない残量塩素の基準と測定法/厚労省の指針を鵜呑みにする都道府県の“無意識”/“検出せず”は基準として異常/
なぜ厚労省は“検出せず”にこだわるのか/塩素に代わる殺菌法はないものか/
レジオネラ対策の基本は浴槽や配管系の清掃/温泉施設の経営者に求められる意識変革/
「掛け湯」「身体を洗う」。利用者も最低マナーを守ろう/温泉に未来はあるのか?

終章・温泉の未来のために 松田忠徳
温泉を救うのは誰か? ―温泉偽装問題を考える―/“温泉の本質”を守る温泉法に改正を

付録・全国の条例にみる塩素消毒の実情

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